yosu_kemの雑記帳

【不定期更新】日々の暮らしの中で気づいたこと、心が震えたこと、等を記述します。ライフワークとして学術論文の執筆に向けて準備中です。関心のある領域は産業・組織ならびに認知心理学です。ヒトは外部記憶装置として他者をどのように認知し、利用し、相互作用しうるのか、を探究しています。

おっさんが舞う

電車の中でおっさんが舞う。
またしても電車での話である。

とある日の帰宅途中、電車にのっていた。

電車はとあるハブ駅についた。そこから乗り込んで来たおっさんは、乗降で入り乱れる乗客をかきわけて、空いていた座席のわずかな隙間に「わずかに」舞うようにしてダイブした。そこに座ろうと腰をおろしかけた乗客はあまりの剣幕にさっと身を避けた。

このようにして、そのおっさんは貴重な座席をゲットした。ふと思いだしたのは、子どもの頃に遊んだ席取りゲームである。ケツが椅子についてなければまだ君の椅子ではないでしょ?という剣幕で、座ろうとした(ほぼ座っていた)痩せ気味のA君を押しのけて(ふっ飛ばして)、強引に椅子を取ったやや豊満なB君のことを、ふと思いだした。

そしてわずかに舞ったおっさんは、そのような苦労をして座席を確保したにもかかわらず、次の駅で、たった一駅で、涼しい顔で降車したのであった。まったくもって面白いおっさんである。